2大重要試験 - 技能試験 は世界でどれだけ行われ、どのくらい受かりやすいのか

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青木振一郎 - 更新日:2021年7月26日

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Connect Job WORKERSでは、在留資格「特定技能」で外国人雇用を考える皆様に役立つ情報を発信していきます。


求職者が特定技能の在留資格を得るためには、日本語能力試験(JPLT)のN4以上あるいは日本語基礎テスト(JFT Basic)のA2以上の合格、そして、希望業界の技能試験に合格する必要があります。

実は14業種の全てにおいて、日本以外でも技能試験が実施されているのですが、実施国や受験者数は業種でバラつきがあります。本日は、業界毎の特徴を、試験国や受験者数、合格者数から分析していきたいと思います。

Agenda
  • 1. 各国の技能試験実施状況
  • 2. まとめ
1.
  各国の技能試験実施状況

こちらは、2021年3月末地点での、国内・海外での技能試験の累計です。

Data

出典:出入国在留管理庁(http://www.moj.go.jp/isa/content/001335263.pdf)

日本国内での受験者数には及ばないものの、海外8か国で、トータル2万人近い受験者がいます。驚くべき事に、国内での合格率平均が60%弱なのに対し、海外では72%と、10%以上高くなっています。

こちらは、2021年3月末地点での、14業種毎の技能試験の累計です。

Data

出典:出入国在留管理庁(http://www.moj.go.jp/isa/content/001335263.pdf)

実施国が多い業種は介護が国外7か国で最多、次いで外食・農業が6か国、他はインドネシア・フィリピンを中心に国外1~2か国となっています。そして、実施国の多い業種は、先ほどのオレンジの表からも推測できますように、合格率が高く、結果多くの特定技能人材を輩出できています。実際に弊社オンラインサービスでも、総登録者数およそ35,000人に対し、10,000人以上がインドネシア人です。

受験者が10,000人を超える介護・飲食料品製造業・外食業の合格率は60~70%ですが、製造3業種、宿泊、漁業を除いて他の業種も類似する合格率です。受験者数が1,000人を超える産業についてですが、
実施国の多さ以外の観点だと、介護・農業は国内だと技能試験の開催頻度が2週間に1回以上かつ全国で開催と非常に高い事、外食・飲食料品製造・宿泊は求職者からの人気が高い上位3業種である事が、受験者1,000人を超える大きな要因と言えそうです。
製造三業種は国外だとインドネシアのみの実施に加え、合格率の低さから、特定技能人材のほとんどが元技能実習生である事が納得できます。

2.
  まとめ

インドネシア・フィリピンで多くの産業の技能試験が行われている事、また受験者数の多い試験は合格率もある程度高くなる傾向がわかりました。しかしながら、合格者数が累計22人である試験合格率の低い製造三業種などについては、試験問題の難易度の簡易化や合格基準の引き下げ、また、過去問題のアップを増量する事などが、今後さらに多くの特定技能人材を輩出する上で課題となってきそうです。

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筆者

青木振一郎 Connect Job Webプラットフォーム事業部コンサルタント

名古屋大学卒業後、フォースバレー・コンシェルジュに新卒入社。在留資格「特定技能」で日本で働きたい日本在住の留学生・技能実習生のべ100名以上の相談に乗り、当人に最適なキャリアプラン、求人を提案および紹介。現在は特定技能に特化した求人掲載サービスを外国人・企業様に対し、オンラインを中心に紹介する業務を担う。

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