Connect Job WORKERSでは、在留資格「特定技能」で外国人雇用を考える皆様に役立つ情報を発信していきます。
コンビニエンスストアでレジ打ちをしている外国人と接する機会が増えて久しいですが、
いざ自社で外国人を採用するとなると、
外国人を採用したいけど外国人がなんだか怖い
一緒に働くとなるとコミュニケーションは大丈夫なのか
というイメージがあるのではないでしょうか。
本日は
「外国人は本当に怖いのか」を日本人と比較して検討し、とは言え母国語の違う彼らにはどのような特徴があるのか、大きく留学生と技能実習生に分けて見ていきたいと思います。
まずは「本当に外国人は犯罪率が高いのか」を確かめていきましょう。
在日外国人は日本人より平均して危険なのかどうか。
以下の表の最右列が、犯罪の発生率を示しています。
国内人口 | 犯罪検挙人員 | 発生率(対人口) | |
---|---|---|---|
日本人 | 127,095千人 | 1,229,975人 | 0.96% |
外国人 | 2,307千人 | 10,042人 | 0.43% |
出典:https://brasiltips.com/foreiners-crime-in-japan/
ご覧の通り、外国人が犯罪を犯す確率は決して高くない事がわかります。ただし、日本人の方が外国人よりも危ない、と結論づけてしまうのもなんだか違和感があることと思います。ここで注意しなければいけないのは、日本人は日本に生まれ、過ごすのに対し、外国人は、何かしらの目的があって日本に来ているという点です。
日本に来る目的は大きく分けて以下の通りです。
では、特定技能という在留資格を取得して日本で働く事を夢見る外国人は、どのような特徴があり、どのような対策をすればよいのか、見ていきましょう。
在留資格:留学を保持する外国人が行える活動内容は、出入国在留管理庁の定義によると、
本邦の大学,高等専門学校,高等学校(中等教育学校の後期課程を含む。)若しくは特別支援学校の高等部,中学校(中等教育学校の前期課程を含む。)若しくは特別支援学校の中学部,小学校若しくは特別支援学校の小学部,専修学校若しくは各種学校又は設備及び編制に関してこれらに準ずる機関において教育を受ける活動。該当例としては,大学,短期大学,高等学校,専修学校等の学生。
出典:出入国在留管理庁
とあります。
平たく言いますと、日本の学校に通っている外国人の持つ在留資格です。
このビザは就労は認められておらず、アルバイトは週28時間以内までを上限に認められています。
彼らの多くは日本語学校(日本に約800校)や、ホテル、調理、ビジネス系の専門学校(日本に約3,000校)に通っています。日本語レベルはおおよそN3~2*で、少しゆっくりであれば日本語で会話をする事ができ、漢字もある程度書く事ができます。
*なおN2は「ビジネスレベルの日本語力」と定義されています。
コンビニエンスストアでアルバイトをしている外国人の多くはこの在留資格:留学で日本に来日し、学業の傍ら、労働をしている方達です。
在留資格:技能実習を保持する外国人が行える活動内容は、
出典:厚生労働省「技能実習制度移行対象職種・作業一覧」
が基準となっています。
こちらは、最大5年間、日本で特定の産業分野で就労する事が認められている在留資格です。
彼らは全員、日本に来る前に現地の送出(おくりだし)機関で、面接の仕方、日本語、ビザ申請の方法を勉強します。日本語レベルはN5~4で、丁寧にかつゆっくり、わかりやすい発音で私たちが日本語を使う事により、コミュニケーションできます。使う漢字の量は在留資格:留学で来日する外国人に比べて少ないですが、彼らも日本語を日々学んでおり、習得意欲は平均して高いです。
実は、日本語は世界一習得が難しい言語とされています。最近では、「やさしい日本語」という、できるだけ平易な日本語で表現する方法が注目されています。実はこの「やさしい日本語」は、二字熟語や複雑な漢字、受動態は使わず、単語と単語の間にはスペースを入れる、ふりがなを振る、といった工夫によって、ぐっとその「平易な日本語」に近づく事ができます。
是非次回、外国人に文章を送る時に、使ってみましょう!
外国人の犯罪率は決して高くない事がわかりました。そして、外国人は皆、日本語を学び続けてはいるものの、在留資格が留学か技能実習かで、習得度合いに平均的に差が生じているという事実があります。しかし、世界一難しい日本語を全て彼らの努力に委ねてしまうのも酷です。
できるだけ平易な日本語を用いる、この意識だけでも格段に彼らが理解できる日本語表現になりますので、ぜひ挑戦してみましょう。